まずは  よろしく



シリーズ第5弾、潜在意識のブレーキを弱めるもうひとつの方法、心の芯が強く、強烈な欲望(強欲)を持つ者だけが成せる方法について書いてみる。


例に挙げる人物があまりにも大物だから、俺たち一般庶民には関係ないだろうと先入観を持たないように読んでくれ。




人生は不公平だ、それを受け入れろ
                                         ビル・ゲイツ





って、いう話もあるが、確かに人生は不公平だと思うよ。ただ生まれた家庭環境がどうあれ、人間は誰だって生まれた瞬間は人間として大した変わりはない。人間の赤ん坊として産まれるだけだ。

だから、


この方法は自分を変えたい、目標を実現させたいと願う者全員に再現可能だ。



なぜなら、偉業を成し遂げた人物の多くは、逆境をバネにして成り上がったケースが非常に多い。極度に経済的に恵まれなかったとか、身体的なハンディーキャップを背負っていたとか。

例えば、


  • 現代の生きる伝説 ショージ・ソロス
    ハンガリーのユダヤ人として生まれ、少年時代はナチス・ドイツのユダヤ人虐殺を生き延びイギリスに逃れた。極貧の中、昼は鉄道駅で貨車の積み込みという重労働、夜はウェイターとして生活費と授業料を稼ぎ、ロンドンのビジネススクールに通う。その後、ロンドンで職を転々とし、アメリカのウォール街でトレーダーとして頭角を表す。38歳の時にジム・ロジャースと共にクォンタム・ファンドを設立。1998年、イギリスの為替介入に対抗してイギリス・ポンドの大規模な空売りを行い、15億ドルの利益を得る。イングランド銀行を潰した男と呼ばれ、クォンタム・ファンドは世界最大のヘッジファンドとなった。

    『まずは生き残れ、儲けるのはそれからだ』

    ソロスのこの名言は、少年時代の実体験が基になっている。

  • ウォール街のグレートベア、伝説の相場師 ジェシー・リバモア
    1877年にマサチューセッツの貧しい農家に生まれ、わずか14歳で母親からもらった5ドルを握りしめて家出。ボストンのマフィアが仕切るバケットショップ(ノミ取引業者)で頭角を表し、数度の破産の後、ウォール街での株取引でアメリカの運命を左右するほど大きな空売りを仕掛け、巨万の富を築いた。人生の最期は拳銃自殺だった。

  • 3度のバロンドールを受賞した世界最高峰のサッカー選手 リオネル・メッシ
    10歳の頃、成長ホルモンの分泌異常の症状が発覚。高価な成長ホルモンの投与なしでは身体が発達しないと診断された。その後の活躍は説明不要。

  • ロック歌手 矢沢永吉(俺は13の時から永ちゃんファン)
    幼少期に父親と死別し、母親が失踪。親戚をたらい回しにされ、祖母に育てられる。生活保護を受ける極貧生活の中、ラジオで聞いたビートルズとの出会いからロック歌手を目指す。高校卒業後、バイトで貯めたカネと祖母からもらった2万円の合計5万円を持って、広島から東京行きの夜汽車に乗った。しかし、長旅に疲れ横浜で下車。横浜がロックスターとして伝説の始まりとなる。その後の活躍は、現在のメディアでご覧の通り。

  • マリア・シャラポア
    ベラルーシ出身の貧しい両親の間に生まれるが、チェルノブイリ原発事故の影響でロシアの西シベリアへ移住。4歳で父親の手ほどきでテニスを始め、極寒の吹雪の中でもラケットを振り続けた。7歳の頃、父親と2人でアメリカのテニススクール入学のためにフロリダへ移住。しかし入学資格の8歳を満たさず、また高額な入学金を用意できず入学できなかった。その後2年間、父親が懸命に働き続け、テニススクールに入学。スクール入学後は英語が話せないことと類まれな才能を妬まれ、スクール内でイジメに遭っていた。その後の活躍は説明不要。

など。



こういう人たちを思うと、豊かになりネットインフラが整備された今の先進国に生まれ育ち、それでも不満を抱くことは恥ずかしいことだって思えてくる。



安定した給料をもらいながら、チョロっと取引しただけでFXに勝てないとほざく兼業トレーダーは、まだ幸せな方だ。もし北朝鮮に生まれていたら、FXがどうのこうの言ってる場合じゃない。



ただ少しだけ、頭を柔軟にして読んで欲しい。分からない人には分からない内容だから。



どんなに優れた翻訳家でも、英語のトレード本を完全に日本語に置き換えることはできないらしい。トレードっていうのは心の問題と切っても切り離すことができない。少しでも人間や感情の話となると、完全な翻訳というのは不可能なんだって。



人の心や感情がひとりひとり違うように、根本的に違うものを全く別の世界の枠組みの中で伝えるのだから、ただ言語を置き換えればいいというものではないそうだ。ニュアンスの微妙な違いの溝を埋めるために、翻訳上、妥協せざるを得ない場面がどうしても出てくる。



同じように、潜在意識のことを顕在意識の言葉で説明しようとすると、常に困難が伴う。誤解され易くもなる。潜在意識と顕在意識は根本的に違う世界だから。



ここから話す内容は、アナタには矛盾した話に思えるかもしれない。どれだけ先入観を排除してオープンな気持ちで受け入れることができるかどうかが重要なポイントになってくる。



理屈で考えると受け入れられない話かもしれない。しかし、"郷に入れば郷に従え" とも言われるように、潜在意識の世界には、潜在意識の流儀に沿わなければならない。



どうしても納得できなければ、別にそれで構わない。無理に理解しようとする必要はない。現状を維持し、惰性のまま生きて行けばいいのだから。



トレードで成功できるのは100人のうち1人くらいか、もしくはそれ以下の確率だ。潜在意識の理解なしにトレーダーとして大成することはできない。もともとトレードは成功率1%以下の世界なのだから、理解できない者が多いのは仕方がないことだ。



じゃ、とにかく前に進むよ。





過去は変えられる!




まず理解しなければならないことは、




潜在意識の世界には、時間という概念がない




という原則だ。時間という概念は、顕在意識の世界の産物だ。潜在意識の世界には時間というモノがない。あえて言うなら、"今、この瞬間" しかない。すでに過ぎ去った出来事や、これから訪れるであろう出来事も、"今、この瞬間" に、アナタの目の前にパノラマのように広がっているイメージなんだ。



つまり、




過去も、未来も、
"今、この瞬間" のアナタによって
変えることができる




ということだ。過去に大失敗をした。しかし、その後、歯を食いしばって立ち上がり、大成功を収めることができた。仮にアナタは、


『あの失敗があったから頑張ることができた。あの失敗こそが私に成功をもたらしてくれたんだ。』


と感謝するのではないだろうか?でももし、"今、この瞬間" のアナタが、過去のつらい出来事から何も学ばなかったら、その出来事は相変わらず、"嫌な出来事" のままのはず。つまり、"今、この瞬間" のアナタによって、過去の出来事の意味が全く変わってしまうということ。


だから、



過去は変えられる!



のだ。でもこれは、過去の出来事の意味が変わっただけで、"過去の出来事そのもの" が変わったワケではない。よく考えてみてくれ。アナタにとって、自分が何を学んだかという主観的な "意味" より、過去のつらい出来事という客観的な "事実" の方が大切だろうか?


そんなはずはない。主観的な "意味" の方が大切なはずだ。大切なものの方が "本物" ではなく、大切ではない方が "本物" だと言えるか?


顕在意識の世界では客観的な "出来事そのもの" こそが "本物" であり、その出来事が持つ "意味" というものは実体のない "気休め" のようなものかもしれない。


しかし潜在意識の世界では、客観的な "出来事そのもの"よりも、その出来事に伴う主観的な "意味" の方こそが "本物" なんだ。






未来も変えられる!



潜在意識の世界では、いわゆる "未来" も "今、この瞬間" にあり、それは "今、この瞬間" のアナタ次第で変えられる。


顕在意識の世界では、例えば、『 "私" がニューヨークへ行く』と考える。しかし、潜在意識の世界では、『 "ニューヨーク" が私に来る』と考える。


同じように、顕在意識の世界では、例えば、『 "私" が成功した』と考える。しかし潜在意識の世界では、『 "成功" が私に来る』と考える。


『 "成功" が私に来る』ということは、私が成功する前に、すでに成功が存在していたことになるんだ。潜在意識の "今、この瞬間" の中にすでに存在している "成功" が、アナタに引き寄せられるってことなんだ。


これがいわゆる、"引き寄せの法則" ってものだ。


幸せが寄ってくることがあれば、不幸が引き寄せられることもあるだろう。豊かさが寄ってくることがあれば、トラブルが引き寄せられることもあるだろう。要するに、



"今のアナタの在り方"
にふさわしいモノが、
アナタに引き寄せられる





ってことなんだ。"今のアナタの在り方" によって過去の意味が変わったように、"今のアナタの在り方" に応じて、アナタに相応しいモノが近づいてくる。


"近づいてくる" とか "引き寄せられる" という表現をすると、そこに時間の経過があるように思ってしまうが、潜在意識の世界には時間の概念がない。


"今、この瞬間" 
しかないんだ。


それが顕在意識の世界、つまり客観的な物質の世界にはハッキリと現れ、形になるのは時間がかかる。しかし潜在意識の世界では、すでに存在しているということ。


今のアナタがトレーダーとして "成功したい" とか、"金持ちになりたい" とか、次の "エントリーで利食いたい" っていうのは、すべて顕在意識レベルでの願いだ。


裏を返して潜在意識レベルで置き換えてみると、今のアナタはトレーダーとして "成功していない" とか、"金持ちではない" とか、次の "エントリーで利食えない" ってことを意味するんだ。


だから俺はいつも、


夢を見るな、願うな!



と言っている。潜在意識の抵抗を受けるだけだから。夢や願いが悪いってことを意味してるんじゃない。潜在意識を自分に有利に機能させようとしても、夢を見たり願うってことは潜在意識が自分に対してマイナスに作用するってことを言いたいんだ。




絶対に
負けられない戦いが
そこにはある




JAPAN2013




サッカーの日本代表戦が近づくたびに、テレビでこの言葉を目にする。



負けられない、負けてはいけない



っていう思考そのものが、潜在意識の世界では "すでに負けている" 


さあ、ここからが最も重要な話だ、よ~く内容を理解してくれよ!






潜在意識には、
"ないもの" が理解できない






というルールについてだ。


『~がない』っていう概念は、顕在意識の概念だ。潜在意識には "あるもの" しか理解できない。


例えば、



緊張し "ない" ようにトレードしよう

もう投資資金は半分しか "ない" のか!

これだけやって100万円しか儲から "ない" のか!

勇気が "ない" からチャレンジでき "ない" 。





こんな風にアナタが言葉にした時や思った時、潜在意識には理解できない。アナタの為に何をしたらいいのか分からないから、潜在意識の活動はストップしてしまう。


では、同じ内容のセリフを『~がない』っていう言い方をせずに言い直してみる。





リラックスしてトレードしよう

まだ投資資金は半分ある

このやり方で100万円は儲かるんだな

勇気を持てばチャレンジできる





ちょっと角度を変えれば、『~がない』という言い方をせずに、同じような表現ができる。これなら潜在意識も理解できる。理解できるから潜在意識が機能してくるんだ。


これは、よくあるポジティブシンキングとかプラス思考とは意味が違う。俺はそういったモノ
前面に押し出してくるような奴を、"気持ち悪い" とさえ思っている。


これは "気持ちの持ちよう" の話ではなく、


潜在意識を自分へ優利に機能させるための緻密で周到なテクニック



なんだ。



ときには、



『あれがない、これもない。あれができない、これもできない。』




と気持ちが落ち込んでしまうような状況もあるだろう。でも、どう考えたって "ないものはない" のだ。どんなに気を揉んでも、状況は良くならない。


だから、『何がないのか、何ができないのか』ではなく、


"何があるのか、何ができるのか?"



って考えてみることが大切で、こうすることで潜在意識のサポートを受けることができるようになる。



ここまでの話を聞いて、なかなか人間はそこまで割り切れるもんじゃないと反対論を唱える者もいるだろう。そう思うならそう思えばいい。



現状を変えられないまま生きて、死んでいけばいいのだから ('▽'*)ニパッ♪




さて、ここまで、



潜在意識には"今、この瞬間" しかない

と、

潜在意識には"ないもの" が理解できない



っていう2つの原則について解説した。


つまり、この2つの原則に沿った生き方とは、



どんな状況にあっても、
"今できること" や "今あるもの"
だけに焦点を当てて考え実行する




っていうこだ。



過ぎたことを悔やむのではなく、恨むのでもない。先のことを心配するでもない。



"今、この瞬間" に焦点を当てて、今できることを考え、実行すればいい。



潜在意識のこの原則を知らない者は、




過去を悔やみ、
人を恨み、
現在の自分を嘆き、
未来を心配する。




その者の心は、"過去" や "未来" 、そして "ないもの" に向いてしまっている。潜在意識は "過去" や "未来" 、そして "ないもの" が理解できない。だから潜在意識はアナタを助けてくれない


潜在意識の流儀を知っている者は、トラブルに見舞われても、『今の自分にできること』と『今の自分にあるもの』に焦点を当てて、打開策を考える。


もちろん、思うような結果が出ないこともあるだろう。だからまず行動に移る前に、"最悪の事態に陥った場合の自分を想像して、また立ち上がれるかどうか" を考えてみてくれ。


もう一度立ち上がれるのなら、実行に移すべきだ。そして、その結果が失敗に終わっても、それは潜在意識が最大の力を発揮した最善の策だったことに疑いはない。


そんな事を言われても、




私には自信もないし実績もない
だから行動することに躊躇ってしまう





って人もいるだろう。


次回は自信がなく、実績もない者でも行動できる最強の手段を説明する。




⇒ プロトレーダーとして自立するまでの道⑥





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